古来日本には、自然に神が宿るとされ様々な信仰が営まれていました。
山や森は神々の精霊が住む神聖な場所。 御嶽山もそうした信仰の山の一つでした。
平安・奈良時代こうした山岳信仰は神・仏が習合されて「修験道」ができました。
山はいつしか厳しい修行の場「霊山」となり厳しい修練を積んだ者しか入山が許されませんでした。
その様な厳しい掟の中、一般庶民にも入山の許可を得る事に尽力を尽くされた覚明行者と普寛行者。
この二人方が現在の御嶽山登山口「黒沢口」「御嶽口」を作りました。
御嶽古道はそういった偉人達が後世に残し、そして幾人の修験者が通った歴史な道です。
私自身何度もこの道を、先人達が何を想い・感じて登坂されたがを考えて登っております。
ぜひ今回参加される皆さまにもこの道が伝える想いと記憶を感じながら歩んでもらいたいと思います。
そして、覚明行者と普寛行者の想いを途切れさす事なく繋ぎ未来へ残したいと思います。

大瀬和文  
トレイルランナー  王滝村在住

1981年8月、兵庫県生まれ。
中学・高校・大学と箱根駅伝に憧れて陸上競技部に所属し日々ランニング漬けの毎日を過ごす。
社会人になってからも健康維持程度に走っていたが、雑誌「TEAM TARZAN」に応募しトレイルランニングを始める。

とにかく走ることが大好きで10km~100mileなどの距離や国内・海外に関係なく多くのトレイルを巡っている。
気さくな人柄から国内外のランナーと広く交流がある。

現在は、長野県王滝村の村おこし協力隊の一員となり、王滝村の豊かな大自然をPRして、観光誘致・村再生に繋げようと奮闘中。